2018年3月のコラム

犬山 翔太
 
 @野球くじ

2018年03月04日

 私が2015年に提唱した野球くじが実現に向けて動き出したようである。
 2019年から実施の可能性があるという。

 私が2015年の野球賭博問題のときに、書いたブログが下記の内容。
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 今回の場合、プロ野球界を代表するような選手が関わっているという情報はないため、黒い霧事件のように発展することはなさそうだが、何らかの手立てを講じないと、今後も同じような事件を繰り返すことになる。
 野球選手を厳しく教育して、処分も厳しくするのもいいが、私としては、野球くじの実現を求めたい。つまり、サッカーのtotoのような合法的なくじを作ってもらいたいのだ。totoはJリーグ選手が購入できないようだが、野球くじを野球選手が購入できなくするかどうかは内容によって議論が必要となる。八百長が極めて困難な方式にしてしまえば、野球選手が購入することも可能になる。
 勝敗を予想する場合は、敗退行為の危険があるため、実現が困難だが、「totoGOAL3」「totoGOAL2」のように総得点数を当てるくじであれば、実現できるのではないか。

 プロ野球の全6試合の総得点数を当てるのであれば、八百長をすることは事実上無理なはずである。総安打数にしてしまえば、さらに八百長が不可能な域に達する。

 合法的な賭博ができるから、従来の野球賭博がなくなるとは限らない。だが、合法的な賭博を実現することによって、敢えて非合法な賭博をすることへの抑止力が働くと考えるからである。
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 当時、私が書いた主張は、今も変わっていない。
 プロ野球史が好きな私は、どうしても黒い霧事件が脳裏をよぎってしまう。
 単に勝敗を当てるくじにだけは、してもらいたくない。
 予想する面白さがありながら、プロ野球選手が決して不正をできないような内容にしてもらいたい。今後、熟考が必要である。


 A才能ある選手から野球を奪ってはならない

2018年03月10日

 タイトルの言葉は、落合博満が中日の監督を務めていた2007年春に出したコメントである。

 この年、中村紀洋は、オリックスとの契約交渉が決裂し、所属するプロ野球球団がなくなっていた。
 このままでは、浪人か引退という過酷な状況の中、手を差し伸べたのが落合だった。

 落合は、中村紀洋の打撃技術を認めていた。自らも現役時代は、実力ひとつで三冠王を3度獲得しただけに、フルスイングで本塁打を量産し、右中間へ大きな打球を飛ばせる中村は、自らと少し重なる部分もあったのだろう。

 落合のおかげで中日に育成選手として入団できた中村は、その後、実力を発揮して支配下契約を勝ち取ると、開幕後はレギュラーとして活躍し、中日の日本一に大きく貢献して日本シリーズMVPを獲得した。

 そして、今、巨人から放出された村田修一は、所属するプロ野球球団がなく、独立リーグとの契約を余儀なくされた。

 落合は、もし仮に今、監督をやっていたなら、村田を獲得すると述べている。
 今も、3割20本塁打を期待でき、三塁の守備も巧い村田が所属する球団をなくすことは、本来、あってはならないのだ。
 村田の唯我独尊な性質が獲得をためらわせているという見方もあるが、プロ野球選手は、多かれ少なかれ、そういった性質を持つ選手たちだ。そうでなければ、厳しいプロの世界で一流になることはできない。

 確かに、中村紀洋は、落合のようなオレ流監督でなければ、あそこまで活躍させることはできなかっただろう。
 今、村田にとって不運なのは、落合のような監督がいないことである。
 私としては、まだまだプロ野球で活躍できる村田の豪快なバッティングが見たい。


 B2018年の中日ドラゴンズ開幕メンバーを予想する

2018年03月17日

 今年の中日は、松坂大輔の加入によって、話題が先行している。
 観客や取材が増え、松坂の言動が話題になるのは、悪いことではない。
 選手は、注目されることによってやる気が上昇し、アドレナリンも出て、いい方向へ進む可能性が高くなる。
 松坂がシーズンに入ってから活躍すれば、2007年の中村紀洋のような躍進も見込める。

 とはいえ、主砲のゲレーロが抜け、実際のチーム状況はどうなのか。
 オープン戦の内容から、懸念する声も多いが、私から見れば、昨年よりも投打で成績の向上が想定できる。

 ゲレーロの穴は、確かに大きいが、アルモンテか加入し、福田の成長と平田の復活が見込めるので、昨年より悪くはならないだろう。

 投手陣については、大リーグで実績を残したジーが加入し、若手投手が成長してきている。リリーフでもルーキーの鈴木博志が1軍で活躍が見込め、昨年よりも層が厚くなったように見える。

今は、シーズン前の願望を込めて、開幕のベストメンバーを予想してみる。

1.京田(遊)
2.大島(中)
3.アルモンテ(左)
4.ビシエド(一)
5.福田(三)
6.平田(右)
7.亀澤(二)
8.大野奨(捕)
9.小笠原(投)

先発ローテーション
小笠原

ジー
吉見
松坂
笠原

 本当なら、野手で高橋周平、松井佑介、先発で又吉、大野雄を入れたいところだが、今後に期待したい。


 C落合博満が2018年の中日の見どころを解説

2018年03月24日

 スカパーのYouTube動画で落合博満が2018年の中日の見どころを解説している動画がこれ。


 中日は、外国人選手の活躍が鍵になるという。
 言われてみると、ここ数年の成績を見れば、今年、活躍が確実に期待できるのは、大島のみである。
あとは、シーズンに入ってみなければ、どんな成績を残してくれるか分からない。

 そういうチーム状況だけに、外国人選手の活躍が大きくチームを浮上させる可能性を秘めている。
外国人選手が活躍すれば、そちらがマークされて、日本人選手のマークが緩くなる。日本人選手も活躍しやすくなるという相乗効果がある。

 今年は、ビシエド以外の外国人選手を入れ替えた。
 投手ではジー、ガルシア、野手ではアルモンテ。
 ビシエドを含めたこの4人の活躍次第で、中日は、順位が大きく変動するだろう。

 ジーとガルシアで10勝以上の貯金、ビシエドとガルシアで60本塁打以上。
 リーグ優勝を狙うには、このくらいの成績を残してもらいたいところである。


 D鈴木博志は、山ア康晃になれるか

2018年03月25日

 中日のドラフト1位ルーキー鈴木博志がオープン戦で6試合無失点の活躍を見せている。
 MAX156キロも計測し、1年目から1軍でリリーフとして活躍しそうである。

 鈴木は、抑えを希望しているようだ。昨年抑えを務めた田島は、オープン戦で不振にあえいでおり、好不調の波が大きいだけに、鈴木が抑えになる可能性が出てきた。
 
 私がどうしても重ねてしまうのは、2015年にルーキーながら37セーブを挙げて新人王を獲得したDeNAの山ア康晃だ。
 三上の故障で抑えに抜擢されると、そのまま抑えに定着して、新人らしからぬ驚異的な成績を残した。

 鈴木にも、新人時代の山ア級の成績を期待したい。
 鈴木は、直球の伸びが良く、高めの直球で空振りが取れる。カットボールやスライダーも切れがよく、抑え向きである。
 新人ながらオープン戦では、既にリリーフ投手陣の中で最も安心して見ていられる投手となっている。
 故障せずに1年通じて1軍にいれば、かなりの成績を残せそうな気がする。





(2018年3月作成)

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